米国の紳士服・婦人服の老舗。
ラルフ・ローレンと並ぶアメリカのクラシック・スタイルの代表ブランドとして定評がある。
1818年、ヘンリー・サンズ・ブルックスがニューヨークで創業。
当初は「HSブルックス商会」だったが、1850年にブルックス・ブラザースに改名した。
創業者の孫が画期的なボタンダウン・シャツ(ブルックス・ブラザーズでは
「ポロカラーシャツ」と呼んでいる)を初めて商品化した。
これは米国の服飾史上もっとも模倣されたともいわれる。
Ⅰ型スーツも代表作の一つで、これも他社に先駆けて世に出した。
現在スーツには「マディソン」(基本モデル)
「レージェント」(現代的シルエット)
「フィッツジェラルド」(スリムフィット)
「ミラノ」(ファッショナブルな細身のシルエット)の4つのタイプがあるが、
マディソンはアームホールが深く、胸元と背に幅をもたせたゆとりのある着心地で、
最もゆったりした伝統的なブルックスのシルエット。
シャツもゆったりと着こなしたい紳士のためにデザインされており、
前開きで生地をふんだんに使い、バックにボックスプリーツを取ることで、
ゆとりのある着心地を生みだしている。
時代に適応し、同社の200年近い歴史の中からメンズ、
ウイメンズ両方の象徴的なアイテムをカジュアルにアップデートした
「ヤング・カジュアルライン」を展開しているが、
随所にブルックス・ブラザースならではのデザインやラインが光っている。
ちなみに、ブルックス・ブラザースの製品は歴代アメリカ大統領に愛され、
リンカーン大統領が暗殺された時に着ていたのも、
ブルックスブラザーズのコートだったといわれている。
米国以外への事業展開は、1979年の日本が最初。